滋賀県湖南市の野洲川で鮎釣りをしよう！

※　記事は作成時（2012年6月）のものです。近況は野洲川漁協までお問い合わせ下さい。
解禁日や禁止区間、漁法などは毎年変わりますので必ずご確認下さい。

滋賀県湖南市を流れる野洲川で鮎釣りをしてみませんか？ 一般的な釣りと比べても、野洲川での鮎釣りはとてもたくさん釣れるので、釣りを楽しめる上に食べられる楽しみもあります！

現在釣りをされている方はもちろんですが、子供の頃はやったけどなぁという方も、もう一度竿を握って野洲川に行ってみよう！

野洲川では、およそ6月中旬頃から9月下旬頃まで鮎友釣りの解禁期間となっています。 また、投網などの釣り以外の漁法の解禁日は別となっています。 これらはそれぞれ年度により変更となりますので、野洲川漁業協同組合にご確認下さい。

湖南市に拠点を置く野洲川漁業協同組合（野洲川漁協）が管理する区間、野洲川の水口町から湖南市石部西端と杣川（そまがわ）で鮎釣りを楽しむ事ができます。 遊魚（魚を取ること）には遊漁券を市内の各販売店で購入し、遊魚承認証を携帯する必要があります。

鮎は縄張り意識が強く、縄張りに入ってきた他の魚に体当たりして追い払おうとします。 友釣りとはそういった習性を利用し、糸を付けた魚を泳がし、体当たりしてきた鮎を引っ掛けて釣る方法です。

初めにおとり販売店などでおとりとなる鮎を用意し、おとり鮎を使って釣ります。 おとり鮎は長く泳がせていると元気がなくなり、釣れにくくなるので、釣った鮎と交換しながら釣りを続けていきます。 初めてアユの友釣りにチャレンジする場合は、おとり鮎を2匹以上用意しておくといいでしょう。

鮎の友釣りは他の釣り方と違い、生きた鮎を泳がせ、糸に付けた目印の動きを見て釣り上げます。 その動きは躍動感にあふれ、竿を伝わる衝撃も強く、スポーツ感が高いとも言えます。
鮎の友釣りはとてもたくさん釣れることも魅力のひとつです。
一般的に川釣りは難しいと言われていますが、鮎の友釣りでは比較的短時間でも10尾前後は釣れるそうで、釣り名人の大西満（おおにしまん）さんは滋賀県河川漁業協同組合連合会のインタビュー時に、 河川での釣りは40〜50尾、うまくいけば70〜80尾は簡単に釣れると語られています。
また、同じく釣り名人の多賀紀文（たがとしふみ）さんは、朝から午後2時半までで167尾（！）釣ったそうです。

また、鮎は魚料理としてもとても美味しく、たくさん釣れた魚を味わえるのも魅力で、野洲川の鮎はおいしいと大西さんも話しておられました。 2011年国土交通省発表の水質調査データによれば、野洲川の水質は全国165一級河川中、近畿で3位、全国で50位となっていて、評価項目全てがAランクの「泳ぎたいと思うきれいな川」に入っています。 （調査区域は横田橋〜石部頭首工間）
近畿はもちろんですが、全国で鮎の釣り場をお探しの方も一度野洲川に来られてみてはいかがでしょうか。

・　竿
・　仕掛け
・　おとり
・　網（釣った魚をすくう物）
・　釣った魚を入れる物
・　ウェットスーツなど（必要であれば）

竿は友竿と呼ばれる友釣りに適した竿があり、長さは9m前後のものが一般的です。 また、近年ではブラックバス釣り用の竿やリール、鮎に似たルアーなどを流用し、手軽に鮎釣りをされる方もいるようです。
仕掛けは友釣り用の特殊な仕掛けとなっています。（下記「仕掛け」参照）
本格的になるとウェットスーツなどを用意される方もいます。 また、古くから使われているゴム長（腰辺りまであるもの）は水が入るととても危険なため、河川での釣りでは全くおすすめできませんし、使用は絶対にやめて下さい。

釣りは釣り場によって様々な仕掛けがあります。 友釣りも他の釣りとは違う特殊な仕掛けが使われています。 下図は一般的な友釣りの仕掛けです。

仕掛けは水に沈めない空中糸と水に沈める水中糸それぞれで違う太さの物を使います。 いくつかの場所にツナギと呼ばれる部分を設け、それぞれで交換ができるようにしてあります。
目印は動きを目で追うための印です。
鼻冠（はなかん）をおとり鮎の鼻に付け、サカサ針を尾びれから少し手前に付けます。
末端には3本イカリなどの掛け針を付け、この針で鮎を引っ掛けます。

これらは仕掛け部分ごとに販売されていて、竿さえあればすぐに釣りを始めることができます。 以前のようにハナカンやサカサ針を個別につけなくても良いので随分と楽になりました。 三雲釣具店ではそれらの仕掛けも購入する事ができます。

鮎に限らず魚は敏感で、近くまで行ってしまうと逃げてしまいます。 そのため、鮎つり用の竿は9mもの長さになっています。 鮎のいそうなポイントには近づかず、遠目から狙い、おとりをポイント近くに落とし誘導します。 大きな川では川の中に入って釣りますが、小さな川の場合川原から対岸に向けて竿を出したりします。 竿の長さにもよりますが、野洲川でも川原から狙うことも不可能ではありません。 涼しい時期では長く川に入っていると体が冷えてしまうので、時折川原から狙うのもひとつの方法です。

野洲川漁業協同組合の管理する全ての区間（東は水口町の東端、土山漁業協同組合との境界から、西は石部の西端までが全区間）で遊魚可能ですが、 区域ごとに漁法の制限や期間が定められているため、必ず野洲川漁業協同組合でご確認下さい。

野洲川漁業協同組合（漁協と略される）が管理する市町は湖南市、水口町、甲南町、甲賀町となっています。 近辺では、土山町は土山漁協、日野町は日野漁協がそれぞれ管理しています。

漁協では河川の清掃や維持管理のほか、稚魚の放流なども行っています。 上部組織に滋賀県河川漁業協同組合連合会があります。

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