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11月6日、代々木競技場第二体育館は満員だった。 プロボクシング世界タイトルマッチである粟生隆寛選手の試合が行われることもあるが、 ボクシングファンからも人気の高い山中選手の試合も注目を集めていたからだ。 そしてついに山中選手自身の夢でもある、世界チャンピオンをかけての試合が始まった。
軽く右ジャブを繰り返しながら相手をけん制する。 この対戦では山中選手の方がリーチがある為、エスキベル選手は一歩詰めて戦いたいところである。 山中選手は相手が詰めてくると軽いフットワークでかわす。 一方エスキベル選手はなんとか自分の距離に持って行きたいとどんどん詰めてくる。 そこに山中選手が左ストレートを放つ。 ガードの上ではあるが、会場にバシッっと強烈な音が響く。 お互い様子を見る感じを残しながらゴング。
1Rと同様にエスキベル選手は前に出てくる。 山中選手もジャブでけん制しながら自分の距離を保つ。 しかしそのジャブに合わせ、エスキベル選手の右フックが頬をかすめる。 ダメージは無いが、確実にポイントとなる一打だ。 間合いが詰まったまま山中選手がジャブでけん制するも、 またしてもエスキベル選手の右ストレートが右頬に当たる。 しかしこれは受け流している。 そうでなければ右のパンチが右の頬に当たることはない。 さらにエスキベル選手は前に出る。 打ち合いとなる中、エスキベル選手の左フックが当たったが、 両者の距離が近すぎる為、そのままクリンチになる。 一旦距離を取ったあと、中途半端な距離でエスキベル選手が右ストレートを出す。 そこに山中選手が左ストレートを当てる。 ガクガクと膝に来るエスキベル選手であるが、なんとか踏ん張る。 警戒するかと思いきや、変わらず前に出るエスキベル選手。 バックステップでかわそうとする山中選手の足が相手の足に引っかかりスリップ。 相変わらずエスキベル選手は山中選手の右ジャブに合わせてくる。 右ジャブと右ストレートの相打ちでは分が悪いが、うまく受け流している。 ヒット数ではエスキベル選手が多いままゴング。
少し疲れの見え始めているエスキベル選手ではあるが、変わらず前に出てくる。 山中選手も変わらず距離を保ちながら交わしていくが、相手のつま先に引っかかりよろめく。 今度は前に出てきたエスキベル選手に左フックを当てる。 その後も近い距離で左アッパー、左ストレートを当てる。 エスキベル選手の右をしっかりブロックしていく。 確実にポイントを取りながら第3ラウンドを終える。
このラウンドから山中選手を中心にエスキベル選手が回るようになる。 つまり、かなり警戒しているということだ。 不用意な距離を取るエスキベル選手に山中選手の左ストレート、右アッパーが当たる。 なんとか前に出ようとするエスキベル選手であるが、動きが鈍くなっているのが分かる。 両者右左と打ち合いとなる中ゴング。 公開判定、3者共に39−37と山中選手優勢。
けん制なのか、エスキベル選手のパンチが増えるが大振りが目立つ。 山中選手の右ジャブに合わせ、前に出てきたエスキベル選手にすかさず左ストレートが当たりよろめく。 山中選手の右に合わせていたエスキベル選手は、これまでうまくいっていたが今後やりにくくなる。
ダメージが残っているのか、試合開始のゴング直前まで座っているエスキベル選手。 精彩の欠けてきたパンチに山中選手が左ストレートを合わす。 ボディー、そして出鼻に再び左ストレートを当てる。 完全に足に来ているエスキベル選手。 前に出る山中選手に右ストレートを出すが、スウェーでかわす。 このまま攻めきりたい山中選手であるが、まだ前に出てくるエスキベル選手。 右左右左とコンビネーションで相手を突き放す山中選手。 ロープ際に追い詰め、前に出てきたエスキベル選手に左フックが炸裂! よろめいたエスキベル選手は右手をつきダウンとなる。 一度立ち上がるも、ダメージがあるのかもう一度座る。 カウントいっぱいで立ち上がったところでゴング。
ダメージの残っているエスキベル選手に、自分の距離を保ちながらプレッシャーをかける山中選手。 左ストレート、右アッパーと当て、よろめくエスキベル選手。 詰める山中選手に不用意にパンチを出すエスキベル選手にまたしても左ストレート。 連打で追い詰めるが、応酬するエスキベル選手の右ストレートが当たりバランスを崩しダウン。 ダメージは無いが、逆にカウント中エスキベル選手を休ませてしまい、間も無くゴング。
お互い狙ってはいるものの、警戒しつつ試合は流れる。 疲れからか足元がふらつくエスキベル選手に対し、山中選手はしっかりと地に足をつけている。 押して引いてを繰り返し、エスキベル選手が前に出たところに左ストレート、右ストレートが強烈に入る。 エスキベル選手にダメージがあるのがはっきり分かるが、それでもなお激しくパンチを打ってくる。 公開判定、78-73、78-73、78-72で山中選手優勢。
両者共に警戒している様子。 これまで前に出続けたエスキベル選手も様子を見るようなパンチが多い。 中途半端に大振りな右フックに山中選手が左ストレート、右アッパー、左ストレートと当てる。 踏ん張るエスキベル選手。山中選手も深追いしない。
明らかにエスキベル選手の手が止まってきた。 山中選手がパンチを出すが、しっかりとブロックしている。 わずかな隙を突いて左フック、右アッパー、左ストレートと当て、ヒットアンドアウェイ。 消耗戦になりつつある中ゴング。
ゴング早々停電による試合中断。 山中選手としては相手を休ませたくない。 5分ほどで照明が回復し、試合再開。 スタミナの十分ある山中選手が前に出てパンチを繰り出す。 伸びのある左ストレートがエスキベル選手の目のあたりを捉える。 座り込むエスキベル選手。 カウントいっぱいで立ち上がるが、山中選手の猛攻を受け、再度左ストレートを受け座り込むエスキベル選手。 明らかな戦意喪失を見てレフェリーが試合を止める。 11ラウンド1分28秒、テクニカルノックアウト。プロ転向後、無敗のまま世界チャンピオンとなり、後援会を筆頭とした大応援団のバンザイの声が会場に響き渡る。
試合後間も無くして後援会の方から電話が入った。 「おかげ様で勝たせて頂きました。ありがとうございます、ありがとうございます。」 のぼりを作り、ポスターを作り、あちこちの店に貼ってもらえるよう頼みに行ったのは後援会のみなさんで、そしてその影からの応援が山中慎介を後押ししたのは間違いない。 そして今日、世界一となった男を世界で一番応援してきた山中さんのお父さんの喜ぶ姿が目に浮かぶようだ。
これまで山中選手の試合を見てきて分かるのが、試合毎に確実に強くなっている事だ。 この試合でのバックステップ、ロープを背にした時のサイドステップ、上半身だけでパンチをよけるスウェーイングは特筆すべきポイントではないだろうか。 出る時は出て、引く時は引き、そして時には激しく打ち合うというスタイルもボクシングファンから人気が高い理由なのだと思う。 世界チャンピオンとなった今、湖南市はもちろん、滋賀県、そして日本の期待を背負って闘って欲しい。 今や世界の山中なのだから。
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