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知っておきたい!パソコンの基礎知識

パソコンのHDD(ハードディスクドライブ)が動いている時に点滅するアクセスランプを見るようになろう





アクセスランプを見るようになろう

記事中ほどからアクセスランプに見るトラブルシューティングを書いていますが、最終的に電源ボタンの長押しで電源を切る場合は、ご自身の責任の下行うようにして下さい。
HDDにダメージを与える行為であるため、大事なデータが壊れることもあります。



アクセスランプとは

パソコンには通常、「アクセスランプ」と呼ばれるLEDがあります。
アクセスランプとは、HDDや場合によってはDVDなどの光学ドライブが読み書きをしている状態であることを表すLEDです。
どこにあるかですが、デスクトップパソコンの場合は大体が電源ボタンの近く

デスクトップパソコンのアクセスランプ

ノートパソコンの場合はまちまちで、ノートパソコンの手前側やキーボードの上側にアクセスランプがあることが多いです。

ノートパソコンのアクセスランプ

写真は東芝dynabookです。
手持ちのNECのLavieではキーボードの左奥側にありました。
数台確認してみましたが、dynabookは本体手前側、Lavieはキーボードの左奥に配置されていました。
特に近年のノートパソコンはどこにアクセスランプがあるのか分かりにくくなっています。

このアクセスランプは基本的にはHDDが読み書きしている時に点滅します。
最近のノートパソコンでは、DVDなどの光学ドライブにアクセスランプを持たない物もあり、その場合はHDDと共用でアクセスランプを点滅させる物もあります。

アクセスランプはWindowsが起動中にはほとんどつきっぱなしのように連続して点滅し続けます。
Windows起動後、デスクトップが表示されてもまだセキュリティーソフトなどを起動させるため、それらが終わるまでは快適に使えません。
この場合にアクセスランプを見て、点滅を続けているようならなんらかのソフトが起動中、点滅がほとんど終わっていれば快適に使えるので目印になります。

ソフトによっては、使っている時に読み書きし続ける物もあるため、その間は他のソフトが快適に使えなくなる時もあります。
この間、他の処理は待たされることもあるため、いくら高額なCPUを搭載していても、低価格のCPUが搭載されたパソコンと比べても、速度的には大差はありません。
いくらCPUのコア数が多くなっても、HDDから読み出される最大転送速度は同じなのですから。
これは写真などのファイルを大量にコピーしている時も同じで、その間他のソフト、特にインターネットブラウザなどのようにページを見るたびに読み書きをするソフトは影響を受けやすいため、遅くなります。

パソコンを使っていて、何も反応がなくなる時もありますよね。
例えばショートカットをクリックしても起動しない、スタートボタンを押しても出てこないなどです。
こういった場合もまずアクセスランプを確認し、点滅しているのであれば、何かのソフトが処理を占有している場合があります。
この場合もそのソフトの処理が終わる(点滅が終わる)まで待てばその後快適に使えることもあります。

アクセスランプが点滅ではなく点灯、特に消灯している瞬間が全く無いのであれば、Windows自体が止まっている可能性があります。
この状態が数分続くようであれば、強制終了をするしかありませんが、アクセスランプがある程度付いたり消えたりを繰り返すようであれば、しばらく待ってみる方がいいでしょう。
他には定期的に、例えば2秒おきに1回点灯するというような状態が延々と続くようであれば、これもWindows自体が止まっている可能性があります。

アクセスランプは何もしていないのに連続して点滅する時もあります。
これは主にWindowsが行っていることで、パソコンが使われていない時に、Windowsが必要なファイルを整理するなどを行っているからです。
この場合はマウスポインタを少し動かすと作業を一時停止するので点滅が止まり、すぐに快適に使うことができます。
そしてまた空いた時間にそういった処理を行います。

アクセスランプを見るようになると、これらのことが読み取れるので比較的安全、理解してパソコンを使えるようになります。
Windowsの起動直後などはその後のセキュリティーソフトや他のソフトの起動があるため、しばらくはアクセスランプは点滅しっぱなしになり、当然ながら操作をしても反応がすごく鈍いです。
しかし多くの人はその状態でもパソコンを使おうと操作をし、「パソコンが遅い」と勘違いします。
いつまで経ってもアクセスランプの点滅が終わらない状態のパソコンもありますが、パソコンは思っているよりも遅い、時間がかかるということを覚えておくとよいでしょう。


アクセスランプが点滅しっぱなし

アクセスランプがずっと点滅し続ける場合について。
Windowsの起動中にアクセスランプが点滅しっぱなしになる場合、特に画面が真っ暗なのにアクセスランプが点滅しっぱなしの場合は「前回のWindows終了時に行ったWindows Update(自動更新)のため」であることもあって、 起動にいつもよりすごく時間がかかる場合があります。
この時間はパソコンの性能によってさまざまで、速いものは気になるほどではないのですが、遅いパソコンでは数分〜数十分、更新内容によっては数時間かかる場合もあり、 「パソコンが起動しない」「止まっている」と勘違いしてしまうことがあります。
この場合でも電源ボタン長押しで電源を切らないようにしなければいけません。
まさに更新の最中だった場合は、その時にWindowsの起動部分のシステムを破壊し、次に電源を入れた時にはもはやWindowsは起動しないということが良くあります。
アクセスランプが点滅しっぱなしの状態というのは、今現在Windowsが何かしているということでもあるので、基本は待ちます。
できれば1時間くらいは待って下さい。
多くの場合はその間に、アクセスランプが点滅しなくなった、点灯になったなどに変化します。


アクセスランプが点滅しなくなった

Windowsの起動時にアクセスランプが点滅しなくなった場合について。
特にWindowsの起動中に画面が真っ暗な状態でアクセスランプが点滅しなくなった場合は、その時点でWindowsが止まっている場合があります。
パソコンの電源ボタンを押してから数分後にそうなった場合は、その後1時間くらいは待ってみても良いのですが、すでに1時間ほど待ってなお反応がない、アクセスランプが点滅していない場合は、 電源ボタンの長押しで強制終了もやむを得ないと思います。
ただその場合でも運悪くアクセスした瞬間に電源が切れた場合はHDDが壊れる可能性もあるということを覚悟して下さい。
この場合、次回はWindowsが起動しないこともあります。


アクセスランプがつきっぱなし

通常アクセスランプは点滅をするものなのですが、稀に点灯状態、つきっぱなしになることがあります。
良くあるのは直前に使っていたソフトがハングアップ、いわゆるフリーズ状態になった時に起こることがあり、ポインターは動くものの、何をクリックしても反応しない、などになることがあります。
この場合も基本は少し待つことです。
特にもともとパソコンがすごく遅い場合は、アクセスランプがつっきぱなしになっているかと思うくらいにずっと点滅し続けることがあるからです。
5分〜10分待っても状況が変わらない場合、CTRL+ALT+DELETEからタスクマネージャーを起動し、プロセスタブから該当のソフトを終了すれば、Windowsが正常動作に戻ることがあります。
これができた場合、Windows自体は動いていたことになり、それができない場合、CTRL+ALT+DELETEで画面が変わらない場合はすでにWindows自体が止まっている可能性があります。
その場合は電源ボタンの長押しで電源を切ることになりますが、アクセスランプがつきっぱなしのまま待ち続けるとアクセスランプが消灯することもあるので、その時に強制終了する方がリスクを抑えることができます。


アクセスランプがつかない

アクセスランプが消灯状態でつかない場合。
Windowsが起動する時にアクセスランプがつかないのであれば、基本的には起動デバイスであるHDDやSSDが壊れています。
この場合画面上には「〜〜BOOT DEVICE AND PRESS ANY KEY〜」などと表示されます。
これは「起動デバイスがありません。起動メディアを挿入して何かキーを押してください」といったメッセージになります。

それ以外でアクセスランプがつかないのは、例えば自作PCでHDD LEDのリードのプラスとマイナスを間違えている場合です。
PCケースのリードやピンヘッダのメスがプラスマイナス逆になっていることもあるので、自分は間違ってないのにアクセスランプがつかないことがたまにあります。


また、2020年現在ではアクセスランプ自体がないパソコンも多くなり、特にノートパソコンやモバイル系PCはアクセスランプがないモデルもあります。





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