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写真やデータなどのファイルがどこに保存されているか理解しよう。ファイルのパスとは | パソコンの基礎知識





ファイルがどこに保存されているか理解しよう。ファイルのパスとは。

今回はパソコンにおいてとても重要な基礎なので、是非理解し、覚えてください。
良く分からない場合でも少し考えてみたり、日を置いてもう一度読むなどで、理解できるまで繰り返すことをおすすめします。
これさえ理解できれば、大事な写真や音楽、または色々なファイルがどこに保存されているのか分かりますし、バックアップを取ることも簡単だからです。
中でも下記で説明する「パス」は今後いろいろなページで出てきます。
データの保存場所が理解できるようになるため、使いたいソフトの使い方を覚えるよりも先に覚えておきましょう。


パソコンにおけるパスとは

パソコンが誕生してからしばらくしてデータの保存ができるようになり、さらにいくつもの保存先が選べるようになったので、それぞれの保存先に順番を付けることにしました。
1、2、3・・・、ではなく、A、B、C・・・、という順番です。

パソコンにフロッピーディスクドライブ(以下FDD)が付くようになり、ひとつ目のFDDがA、ふたつ目のFDDがBとなりました。
パソコンは簡単にバックアップが取れるなどの理由からふたつFDDが搭載されるのが当たり前のようになりました。

その後、FDDよりも速く大容量なハードディスクドライブ(以下HDD)が発売され、HDDが接続されると、Cとなりました。
現在のパソコンでHDDが初めからCなのはこのためです。

HDDが複数台パソコンに内蔵されるとD、Eのように増えます。
DVDドライブなどが接続されると、D、Eというように同じように増えます。
HDDがC、Dとある場合ならDVDドライブはEになるわけです。


Cドライブにファイルを保存すると、C:\ という場所に保存されます。
これが「ファイルのパス」です。(「\」は区切り)
パスとは場所を表しています。

フォルダで分けた例 Cドライブに大量のファイルを保存してしまうと探すのが大変になります。
そのため、分けられるようにフォルダという仕組みがあります。(右図)
右クリックして「新規作成」→「フォルダ」にて新しいフォルダを作ることができます。
このフォルダは通常どこにでも作成可能で、フォルダの中にフォルダを作ることもできます。
こうすることで簡単にファイルをまとめたり分けたりすることができます。

フォルダがない場合は、全てのファイルが「C:\ファイル1」のように、Cドライブ直下に置かれるのですが、フォルダを作りその中にファイルを置くと、パスは「C:\フォルダ1\ファイル1」のようになります。
例えば
C:\私の写真\卒業式001.jpg
の場合、これが卒業式001.jpgの写真のパスです。
またインターネット上のアドレス、例えばこのページのアドレス http://www.iwane-web.jp/pc/path.html もほとんど同じ意味です。(「\」の代わりに「/」が区切り)

この「パス」を理解できていると、多くの事で利用できるようになりますし、正直に言ってしまうとパスを理解していることは必須で、知らずにパソコンを使っていることはありえないほどです。


写真や音楽をパソコンに取り込むと、Windowsは標準でそれぞれ「ピクチャ」「ミュージック」に入れてくれるのですが、これは「スタートボタン」→「ピクチャ」にあるのではなく、 正確にはCドライブのピクチャへのパスになります。
Windows7や10の場合
C:\ユーザー\○○(ユーザー名)\ピクチャ
というパスになります。
(ユーザー名がパソ次郎の場合、C:\ユーザー\パソ次郎\ピクチャ)

Windowsは標準でユーザーデータを保存するフォルダを用意していて、Windows7や10の場合、最初から「C:\ユーザー」というフォルダがあります。
そこにそのWindowsを使うユーザーが作られると、「C:\ユーザー\○○(ユーザー名)」というフォルダが作られ、さらにその中に「ピクチャ」や「ミュージック」のフォルダが作られます。

「スタートボタン」→「ピクチャ」などの操作は、あくまでそのパスに至るまでの操作を簡単にしてくれているだけで、 実際に開いているのは「コンピュータ」や「エクスプローラー」から「C:\ユーザー\○○(ユーザー名)\ピクチャ」を順番に辿っていって開いているのとほぼ同じ意味です。
なお、「エクスプローラー」とインターネットのウェブサイトを見るためのソフト「インターネットエクスプローラー」とは別です。
通常インターネットエクスプローラーは略してIE(アイイー)、エクスプローラーは略さずにエクスプローラーと言います。


これらのようなパスが理解できていると、パソコンに新たに接続された外付けHDDやUSBフラッシュメモリなどは、EやFなどのドライブとなることも分かり、 そこへ必要なファイルを保存・コピーしたり、そこからコピーするのも簡単なことです。


バックアップにおけるパス

良くあるケースは「パソコンに保存している写真のバックアップを取りたい」です。
デジタルカメラをパソコンに接続して写真を取り込んでいる場合、Windows10では
C:\ユーザー\○○(ユーザー名)\ピクチャ
というパスに保存されています。
また、取り込みではなく自分でエクスプローラーを開き、SDやコンパクトフラッシュなどから写真をコピーした場合、その後ピクチャに入れている人が多いと思います。


どちらにしてもそのパスから必要な写真やフォルダを右クリックなどからコピーし、外付けHDDなどに貼り付けします。


「エクスプローラー」を開いている状態で外付けHDDやUSBメモリなどをパソコンに接続すると、エクスプローラー内に新たに(E:)や(F:)などのドライブが現れます。
エクスプローラーを開いているかどうかはどちらでも良いのですが、先に開いて見ておくと、その後新たにパソコンに接続されたものが現れるので分かりやすいです。
ここで新たに現れたドライブをダブルクリックして開き、保存したい場所で右クリックなどから貼り付けします。

これがパソコンにおける一般的なバックアップの手順です。


データの保存場所

パソコンを使っている人に多いのが「使っているソフトのデータの保存場所がどこか分からない」です。
Windowsで動作するソフトは通常、写真ならピクチャ、音楽ならミュージック、ワードやエクセルなどはドキュメントにデータを保存します。
例えばデジタルカメラに添付のソフトを使って写真を取り込んでいる場合、通常はピクチャに保存されます。
青色申告などの税務関係のソフトの場合、ドキュメントの中や、その中の「メーカー名」(例えばYayoi)などのフォルダの中に保存されます。

実はこれはそのソフトを作ったプログラマーの考え方次第でもあるので、ユーザーのバックアップのことなどを考えていないような場合は違う場所で、どこに保存されたか分からない場合も多いようです。
そういった場合はそのソフトのインストールフォルダ内に保存されていることが多いです。
例えば古い住所録ソフトがそうで、「C:\ProgramFiles\メーカ名」などのようなパスに保存されていましたが、近年ではドキュメント内に保存されています。

フリーソフトなどでインストールの必要が無いものは、そのプログラムを置いた場所に保存されることが多いです。
例えばダウンロードしたzipファイルをデスクトップで解凍し、デスクトップにフォルダが作られた場合、その中にそのソフトの実行ファイル(アプリケーション)がありますよね。
こういった場合は、そのフォルダ内にデータを残すことが多いです。
デスクトップにあるならそこから開くことは簡単ですが、パスは
C:\ユーザー\○○(ユーザー名)\デスクトップ
になります。

ちなみに開いているファイルの保存場所がどこか分からない場合、「名前を付けて保存」を選ぶと通常はそのファイルのパスが標準になっていて、 そのウィンドウの上部に「PC > ローカルディスク(C:) > ユーザー > ○○(ユーザー名) > ドキュメント」などのように書かれているのがそのファイルが保存されているパスです。




パソコンにおけるパスや、データや写真などのファイルがどこに保存されているのかなどについて解説してきました。
パスとは何かを理解していない人は非常に多く、そういった場合に「このソフトの中に入れた」などと言われる人も多いです。
これはそのソフトを使って写真を取り込んだなどのことで、実際にはそのソフトがピクチャの中に保存しているのですが、パスを理解していないので「そのソフトの中にある」と思い込んでいるようです。
そのためそのソフトが起動できなくなったりアンインストールしてしまうと、取り込んでいたファイルも消えてしまうと思うようです。
そのソフトがどこにファイルを保存しているのかを先に把握しておくと良いでしょう。





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