知っておきたい!パソコンの基礎知識 |
パソコンで使われているメモリってどういうもの? | パソコンの基礎知識 |
上がデスクトップパソコン用のメモリ
下がノートパソコン用のメモリ
パソコンで使われているパーツのひとつ、メモリ。
ここではメモリがどういう働きをしている部品なのか、正しく覚えましょう。
まず、メモリが多ければ多いほど良い、パソコンが速くなると思っている人も多いのですが、間違いです。
メモリは必要な量しか使われないため、それ以上搭載したところで無駄になります。
しかも搭載した分だけ電力は使うのでまさに無駄です。
メモリは一時的に覚えておく記憶領域です。
細かいプロセスは省きますが、
1 - パソコンの電源を入れると
2 - ハードディスクからWindowsなどの必要なデータ読み出され
3 - このデータをメモリが記憶します
Windowsが起動した後、
1 - あなたがメールをしようとメールソフトを起動すると
2 - ハードディスクからメールソフトのプログラムが呼び出され
3 - 同じようにメモリが記憶します
広告や仕様書でメモリ4GB、8GBなどと書かれているのを目にしたこともあるでしょう。
これがそのパソコンに搭載されているメモリ量で、このメモリ量が「足りるかどうか」ということになります。
仮にあなたが使う色々なソフトのプログラムが全て1MBだったとしましょう。
1GB=1000MBなので、4GB(4000MB)のメモリ量全てを埋め尽くすためには4000個ものソフトを起動させなくてはいけない計算になります。
例えばインターネットで色々見るソフト、インターネットエクスプローラーですが、このソフトを構成するファイルは約5MBです。(実際の使用量ではありません)
仮に5MBを使うソフトで4GBのメモリ量を埋め尽くすには800個起動させなくてはいけません。
パソコンは電源が入っている間、WindowsなどのOSと使っているソフトをメモリに常時記憶させた状態で動くので、必要なメモリ量は「Windowsが使うメモリ量」+「あなたが使うソフトのメモリ量」で測れるわけです。
また、「あなたが使うソフト」には、Windows起動後に起動する「セキュリティーソフト」なども含まれます。
写真のようなパソコンで使われるメモリは正確にはメモリモジュールと呼び、「メモリ」とは電気によってデータの記憶が可能な半導体を指します。
データの保存に使われるUSBメモリや、デジタルカメラで使われるSDカードなども「メモリ」の仲間です。
Windowsはページファイル(スワップファイル)やキャッシュといった仕組みを持っているため、メモリが極端に少なくても動くし、無駄に多くてもメモリ領域を使いますが、それらの話はまた別の機会に。