コンデンサーの交換修理の基礎知識 | パソコネ


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コンデンサーの交換修理の基礎知識

壊れたコンデンサー
・ これはもうすでに死んでいる

特にマザーボードではコンデンサーが膨らむことで正常に動作しなくなるため、交換修理をする方も多いようです。
ここではそのコンデンサーや交換方法の基礎知識と、知っておきたい事をお話しします。

必ず知っておきたい事は、「コンデンサーが膨らむとどうなるか」です。
簡単に言ってしまうと「まともに動かない」ということなのですが
・ 完全に破裂 → 起動しない
・ 明らかに膨らんでいる → 起動したりしなかったり
・ わずかに膨らんでいる → 起動しても止まったり不安定だったり
というような感じです。

いずれにしてもパソコンの場合「正常動作しないコンデンサーがあると不安定になる」ということです。
実はこれが意外にも大切な基礎知識で、これが理解できている人ほどマザーボードのコンデンサーの交換修理はしないものです。
結論を言えば面倒だからなのですが、その辺は読み進めることで理解できるでしょう。


コンデンサーの基礎知識

コンデンサーには部品の仕様が印刷されています。
アルミ電解コンデンサーの場合、
1. ○μF
2. ○V
のふたつです。

1はコンデンサーの容量を表し、マイクロファラド(ファラッド)と読みます。
交換する場合は基本的には同じ容量の物を選びますが、数字が大きいものでも使えないわけではありません。
逆に数字が小さな物はダメです。
ただその先の電圧にも影響するので通常は同じものを選択します。

2は耐圧を表します。
例えば16Vと書かれている場合は、そこにかかる電圧は16V以下で、余裕を持って16Vの物が使われています。
交換する場合は基本的に同じ耐圧の物を使います。
これも数字が大きいものでも使えないわけではないですし、逆に数字が小さな物はダメです。

固体コンデンサーの場合、メーカーによって表記が違う物もあり、パッと見て判断しにくくなっています。
基本的にはアルミ電解と同じように容量・耐圧が書かれているのですが、その数字そのものが書かれていない場合もあるので、 完全に一致する物を探す場合は、そのコンデンサーのメーカーのカタログなどから見つけるしかありません。


コンデンサーの交換方法

コンデンサー向きを確認する

まず壊れたコンデンサーを外すのですが、慣れればコンデンサー1個くらいならすぐに外せるのですが、慣れていないと1個外すだけでも結構手間取るので参考にして下さい。
また、今回外すようなタイプのコンデンサーには極性(プラスマイナス)があるので、外す前に向きを確認し、取り付ける時は帯が同じ向きになるように取り付けます。

パーツ取りなどで外した部品を再利用したい場合もあるので、まずはその場合から。

外すコンデンサーを手で引っ張るように持ちますが、慣れないうちは外すまでにコンデンサーが半田ごての熱によって高温になるので、プライヤーなどでそっとはさむ方が良いかもしれません。
気持ち少し引っ張りながら、ハンダ付けしてある箇所に半田ごてを当てます。
片側のハンダが溶けたら、すぐにもう片方のハンダを溶かします。
ここまでは予熱を与えているような感じです。
この後、片側1〜2秒程度ごとに半田ごてを交互に当てて少しずつ引き抜きます。
片側に長く当て続けるよりもこの方が速く抜けます。

マザーボードやビデオカード、サウンドカードなどのハンダ付けはとてもキレイに仕上がっているため、半田ごてを十分当てることができず、ハンダが溶かせない事もあります。
この場合は一度外す部分にハンダを盛ります。
半田ごてを当てる面積が増えることで、ハンダがあっという間に溶けるようになります。
もとのハンダが基盤より出ていないような場合は、こうする方がよほど速く取れます。

外すコンデンサーを壊しても良い場合はもっと簡単です。

コンデンサーの足が基盤の表裏どちらかでラジオペンチで掴めるほど出ているなら、先にコンデンサーを壊してむしりとります。
こうして左右の足を各々分離できたら、単純に1本ずつ外せるので楽です。
この場合もハンダを盛る方法を組み合わせればすぐに外せます。

外せたら新しいコンデンサーを初めに確認した向きに合わせて取り付け、ハンダ付けします。
この時にコンデンサーの足を他にショートしない向きに折り、固定しておくとハンダ付けが簡単になります。


交換すべきコンデンサー

同種のコンデンサー
・ 印は全て同種のコンデンサー。これのどこかひとつが膨れている場合、 安定動作を目指すなら全てを交換する。

パソコンはすごく繊細な電力により動くため、電子部品ひとつの調子が悪くなるだけで、OSが不安定になったりします。
目視で確認できる物であれば、上で挙げた
・ 完全に破裂
・ 明らかに膨らんでいる
・ わずかに膨らんでいる
の他に
・ 膨らんでいるような気がする
も必ず交換しておく方が無難なのですが、同種のコンデンサーは同一環境でほぼ同じように劣化するため、実際にパソコンを安定して使うためには、それら同種のコンデンサーを全て交換しておく方が無難です。

特に離れた箇所にあるコンデンサーは関係なさそうにも思えますが、基板上にバラバラに配置されたコンデンサーのうち、同種の物がすべて膨らんでいたマザーボードをいくつも見たことがあります。
つまり、例えば6.3V 1800μFのコンデンサーひとつが膨らんでいるのを確認できたのであれば、それと同じ6.3V 1800μFのコンデンサーは全て交換するべきです。

ここで冒頭で触れた「正常動作しないコンデンサーがあると不安定になる」に戻るんですよね。
明らかに膨らんでいるコンデンサーだけを交換したのでは、OSが異様に不安定になったりします。
確かに起動するようにもなるし、使う分には使えたりもするんですが、クリーンインストール直後からいきなり不安定になることもあります。
そこでまたマザーボードを外して、「膨らんでそうなコンデンサー」だけを変えたところで、不安定度はマシになるかもしれませんが、やっぱり安定して使えません。
仮に少し使えそうであっても、すでに劣化したコンデンサーが残っていると、近いうちにやっぱりダメになります。
結局まともに使うのであれば、同種のコンデンサーは全て交換しておくべきなのですが、それが5個や10個あるようならもう面倒すぎて・・・。

ビデオカードなど比較的コンデンサーの少ないパソコンパーツであれば、全部交換するにしても楽ですし、1個交換する度に動作確認する場合でもビデオカード自体を簡単に外せるので楽です。
こういった商品ほど修理に手間がかからないので、マザーボードと違って直すことはおすすめできます。



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