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パソコンのトラブルシューティング 液晶モニター編 | パソコネ |
デスクトップパソコンもノートパソコンも、画面に何も表示されない時はまず液晶モニターの動作確認を行います。
まず、「全く何も表示されないかどうか」を確認します。
デスクトップパソコン用の液晶モニターの場合
・ 液晶モニターの電源オン
・ パソコンからの信号があれば表示
・ パソコンからの信号がなければ「信号がない」等のメッセージが表示
という流れが一般的です。
信号がない等のメッセージは日本語の場合もありますが、No Signalなど英語表記も良くあります。
そういった表示が出る場合は、液晶モニターは無事の可能性もあります。
ノートパソコンの場合、そういったメッセージは通常ないため、ここでの判別は不可能です。
その後、BIOSがブートし、何らかの表示がされる場合、液晶モニターは無事です。
Windowsの起動中などにブラックアウトしてそのまま、という場合はWindowsやパソコン本体が原因になります。
液晶モニターの動作確認で最も手っ取り早く、一般にできる方法は「違うパソコンに接続する」です。
違うパソコンに接続し、正常に表示されるのであれば、パソコン側の不良になります。
この場合接続端子が合えば何でも良いので、ゲーム機やビデオカメラやデジタルカメラ、ノートPCなどで接続できそうなものを探してみて下さい。
液晶モニターにVGA端子しかない場合は接続できるものも限られますが、HDMI端子やDVI端子(HDMIに変換する)があれば多くの製品が接続できます。
他の液晶モニターをそのパソコンに接続し、表示されるかどうかも確認できれば完全に切り分けできます。
ノートパソコンの場合でも、通常は外部モニター接続端子が用意されているので、そこに液晶モニターを接続すれば確認できます。
ノートパソコンによってはキーボード操作が必要なものもありますが、通常は接続しただけで表示されます。
されない場合はそのパソコンの説明書などをご覧下さい。
パソコンにもよりますが、デスクトップPCとノートPCのどちらもHDMIの映像出力端子がある場合も多いため、それを利用してテレビに接続し、動作確認をします。
これは単純に、多くの家庭にテレビがあるからです。
確認すること
手順
しばらく待っても何も映らない場合はパソコンの電源ボタンを一度押し、電源が切れるのを待つ。(通常は一度押すとシャットダウンと同じ動作になります。長押しはしないこと)
これにより液晶モニターがダメかパソコンがダメかの切り分けができます。
他にケーブルや使っているなら変換アダプターなどの原因の時もありますが、その場合でも「何も映らない」という状況には普通はなりません。
液晶モニターがダメだと判別できた場合ですが、単体の液晶モニター、ノートパソコンの液晶モニターどちらにしても修理はおすすめしていません。
多くの場合は買い換えるほどに費用がかかるからです。
液晶モニターの不良によくあるケースは「回路の不良」です。
液晶が映らない(明るくならない)ため、以前であれば蛍光管、現在であればLEDの不良と考える人も多いのですが、そういったケースの方がこれまでに確認した中では圧倒的に少ないです。
回路の不良はインバーター、映像出力どちらの場合もあり、メーカー修理では通常それらの回路を丸々交換したり、一部修理でも調査に相当時間がかかるため、
単体製品の液晶モニターでも比較的修理費用はかかりますし、ノートパソコンに至っては、マザーボード(映像出力回路がマザーボード上にある)を丸々交換する場合もあるので、相当修理費用が高くなります。
液晶パネルが傷付いた、割れたなどの理由から、パネルの交換を考える方もいるのですが、需要の圧倒的に少ない単品の液晶パネルの方が、液晶モニター製品よりも高くなります。
また、パネル自体も同一の物を探す必要があり、液晶モニターの回路との接続コネクターは通常、パネルごとにバラバラです。
これらのことから、液晶モニターの修理はもはや考えにくいため、買い替えをおすすめしているわけです。
また、ノートパソコンの場合であっても、液晶側(マザー上の回路含む)がダメな場合は、外部モニターの使用をおすすめしていますし、持ち運ぶ場合ならやはり買い替えでしょう。