フレキシブルケーブルで自由に動かせるファンの自作 | パソコネ |
チップセットやメモリの熱暴走がちょこちょこあります。
それ用の製品もありますが、ここでは自由に動かせるフレキシブルケーブルを作り、チップセットやメモリ用のファンを取り付けてみます。
ここで言うフレキシブルケーブルは、本来のフレキシブルフラットケーブルなどではなく、
取付金具とします。
実は以前はそういった製品を勧める事もあったのですが、
最近は作ることを勧めています。
というのも、
・ メモリ用クーラーはファンが小さくうるさい、または壊れやすい
・ チップセット用クーラーは取り付けられるマザーを選ぶ、ファンも小さくうるさい、壊れやすい
・ フレキシブルファンの製品は、ファン自体の交換ができない
などが主な理由です。
今回使う部品
・ ワイヤー
・ スパイラルチューブ
ワイヤーはある程度強度のある物、スパイラルチューブはなくてもかまいません。
工具はペンチやプライヤーがひとつあれば十分です。
それではフレキシブルケーブル部分を作ります。
使いたい長さにワイヤーを切り、片側をネジ取り付け用に丸く曲げます。
これを2本作ります。
今回はPCI取り付け用ネジ穴に取り付けます。
1箇所だけではまともに固定できないので、ネジ穴も2箇所使います。
このPCIスロットのネジ穴の距離は穴の中心から2cmなので、
ワイヤーのネジ穴部分を、穴の中心から1cmのところで曲げます。
見た目の問題だけなので曲げなくてもかまいません。
強度を上げるためにネジ取り付け部分を少しねじります。
これもどちらでもかまいません。
ワイヤーが細い場合は全てねじると強くなります。
これは本当に見た目だけなのですが、スパイラルチューブを入れます。
無いよりある方が見た目もいいし、あとから好きな色に変えることもできます。
スパイラルチューブが無い場合は、ワイヤーを端から端までねじると見た目も良くなります。
ファン取り付け部分を曲げて、ネジ穴を作り、余ったワイヤーを切れば完成です。
自由に曲げることができます。
実際に取り付けてみました。
使ったファンは8cmの静音ファンで、チップセットとメモリに風が当たる向きに取り付けています。
CPUクーラーがサイドフローの場合はさらにおすすめです。
いかがでしたでしょうか。
フレキシブルケーブルさえあればこういったファンを作る事ができるのですが、
サイズの合うものはなかなか売っていません。
今回自作したような物であれば10分ほどで作れます。
また、ネジ穴はワッシャーを挟めばしっかり止める事もできますし、
ラグ端子(アースで良く見かけるネジ穴の付いた接続金具)を使えば更に良い感じに仕上がります。
とにかくチップセットとメモリの発熱量が高くなり、トラブルも増えているので、 ファイルコピー中に止まったりコピーに失敗する、 長時間重いゲームをやっていると不安定になる、 という方は是非やってみて下さい。