パソコンの電源ユニットの交換方法 | パソコネ





パソコンの電源ユニットの交換方法


パソコンの電源ユニットの交換方法

パソコンの電源ユニットの交換方法を解説します。
電源ユニットはPSU(パワーサプライユニット)などと略されます。
デスクトップの自作のパソコンや、BTO、ショップブランドPCなどで電源を交換する際に参考にして下さい。



電源ユニットの選び方

基本はもともと付いていた電源ユニットと同じ出力の電源ユニットを選びます。
元が600Wだった場合は600Wを選ぶなどです。
若干の差はなんとか・・・、という感じで例えば元が600Wで交換する電源が550Wならなんとか・・・、という感じです。
ここで500Wや400Wを選んでしまうとOSが不安定になったり、ゲーム中に止まったりといった不具合が発生する可能性が高まります。
極端に容量の小さいものにしてしまうと最悪PCが起動すらしません。
もし同じ出力の電源が無い場合は、少し上を選ぶと安心です。
細かいことを言い出すときりが無いので後にしますが、なるべくならそちらにも目を通してください。

【重要項目】
電源ユニットを交換する際に必ず確認するのがグラフィックカードの予備電源が必要かどうかです。
交換するPCにグラフィックカードがささっているか、ささっているなら予備電源がつながっているかを確認します。
出力の低い電源ユニット(250Wや300Wなど)ではこの電源ラインが無い物があります。
また、端子が6ピンか8ピンかも確認します。
この8ピンというのは6ピン+2ピンなどになっていて、6ピンと併用できるようになっています。
そのためカタログスペックなどでも6ピン+2ピンなどとかかれていて、これが8ピンになります。


電源ユニットにはATX、SFX、TFXなどいくつかのサイズがあります。

  • ATX 幅150mm 高さ86o 奥行き140〜230o
  • SFX 幅125mm又は100mm 高さ63.5mm又は50o 奥行き100〜130mm
  • TFX 幅85mm 高さ64o 奥行き175o

慣れればパッと見てどの電源か分かるくらいの差があります。
分からない場合は横幅(多くの場合電源コネクターを挿す面の幅)を測り、150mmであればATXという感じです。

奥行きは例えばATXの場合140・180・230mmと決まっているようですが、実際にはバラバラです。
手持ちのATX電源10個ほどを測ってみたところ、多くが140mmでしたが、いくつか150mm、155mmがありました。
これはSFXやTFXにも言えることで、重要なことは今付いているPCケースに電源ユニットの奥行きプラス数センチの余裕があるかです。
余裕があればたいていの電源ユニットが搭載できそうですが、そうでない場合は今付いている電源ユニットの奥行きと購入予定の電源の奥行きは確認した方が良いでしょう。
なおSFXについてはファンの出っ張りが有り・無しも区別され、出っ張り無しの電源が付いていたケースに出っ張り有りの電源は大体は付きません。

出っ張り有りのSFXの電源ユニット

写真は出っ張り有りのSFXの電源ユニットです。
つかないのが確定というわけではないのですが、小型のケースは小さいのが売りでピッタリサイズで作られているため、ファンの出っ張り部分があると何かに当たります。

他にはラックマウント用の1Uや2Uなどの電源ユニットもあります。
上記のサイズに当てはまらないものは大体これです。
稀にすごくスリムなPCなどで採用されることもあります。
そういったサーバー用の電源ユニットも販売されているので交換は可能ですが、すごく高いです。

電源ユニットは同じ出力だったとしても金額に結構差があります。
基本的には高い電源ほど品質が高く、安い電源ほど品質が低いと考えていて概ね間違いではありません。
ただ世界シェアの高いメーカーのものほど安い傾向にあるのと、見た目のメーカーはそうでもないけどOEMで中身は有名メーカーだというのは良くある話です。
分かるようであればそういった中身が良いメーカーの物を選ぶと良いのですが、分からなければこれにしようと思ったものより千円〜二千円ほど高いものを選ぶと安心です。


プラグインタイプの電源ユニットでどこにどれをつなぐか

多くの人が分からなかったり合ってるのか不安になるのが、ケーブルが着脱可能なプラグインタイプの電源ユニットのコネクター部分です。
特に近年ではどこに何をつなぐのかの説明がマニュアルに記載されていないこともあって、基礎知識がないとそこで止まってしまうようです。

絶対にとは言い切れませんが、通常は「挿せるところに挿せばOK」になっています。
その場合に注意したいのは同じような、例えば6ピンのプラグのケーブルが数本ある場合に、無理なくさせるものが正解です。
ピンの配置が違うものはささらないようになっているので、硬いのに無理やり押し込んだり、挿せないようにピンをつなげているところに切り込みを入れるというのは間違いで、 実際にそういう間違いをする人が少なからずいるので注意してください。

比較的知られているのはCPUの予備電源の8ピン(4ピン+4ピン)と、グラフィックカードの予備電源の8ピン(6ピン+2ピン)は、どちらも12Vのみを使うのにピンアサインが違うため注意が必要です。
プラグインタイプの電源では、電源側のメス端子の8ピンのピンアサインは基本同じになっていて、逆側(CPUマザー側やグラボ予備側)でピンアサインを入れ替えています。
その場合、電源側のどちらの8ピンに入れても良いことになります。

また、プラグインタイプの電源ユニットは添付のケーブルを全て使うわけではありません。
使わないケーブルを外しておける分、配線がスッキリすることがプラグインタイプの電源ユニットのメリットだからです。


電源ユニットの交換方法

もし一刻も早く新しい電源に交換したい!ということでなければ、一度交換する予定の電源ユニットで動作するかを確認することをおすすめします。

【新しい電源ユニットでの動作確認】
一般的なPCは下記のケーブルを接続すれば起動できます。

  • マザーボード用24ピン
  • CPU予備電源(8ピンまたは4ピン)
  • グラフィックカード予備電源(通常は6ピンまたは8ピン)

グラフィックカード予備電源はグラボがささっていて、なおかつ予備電源がつながっている場合に必要です。
通常はグラフィックカードの取り付けブラケットとは逆側に6ピンまたは8ピンのソケットがあります。
そこにソケットが無い場合や、そもそもグラフィックカードが付いていないPCでは、マザーボードとCPU予備電源のみで起動できます。

上記をつなぎ、電源ボタンを押すことでBIOSが起動します。
OSまで起動させたい場合はOSがインストールされたHDDやSSDの電源もつなぎます。

基本的にはこの状態でBIOSが起動できれば問題ありません。
BIOSが起動しない場合はケーブルが確実に奥までささっているか、CPU予備やグラボ予備をさし忘れていないかを確認します。

ここで起動できない場合は電源以外のPCパーツの不良が考えられます。
他の部品にケーブルをさしていないので順当に考えてマザーボードやメモリ、またはグラボなどの拡張カードの不良、もしくはPCケースへの接触不良(無駄にマザー下の足を取り付けているなど)が考えられます。
変なことをしていない限りCPUが壊れることはないので、先にそれらを疑います。
さっきは起動したのに、という場合はCPUクーラーが正常に取り付けられているか確認します。

起動できた場合はこれまで使っていた電源を外す作業にとりかかります。


【電源ユニットの取り外し】
電源ユニットを外す時はまずマザーボードや各ドライブなどにつながっているケーブルを全て外します。
どこに何を繋いだらいいか不安な人は、ここでつながっていた全ての箇所のメモを取ったり、写真を撮っておくと良いでしょう。
主な接続先は以下。

  • マザーボード(24ピンの大きなコネクター)
  • CPU予備電源(多くの場合はマザーボードを立てて見て左上。無い場合はCPU周辺)
  • グラフィックカード予備電源
  • DVDやBlu-rayなど
  • HDDやSSD
  • ケースファンなどの各種ファン

マザーボード・CPU予備電源・グラボ予備電源には抜け防止のノッチが付いているため、それを押さえながら外します。

【重要項目】
多くの場合それら以外にノッチは付いていないのですが、稀にSATAコネクターに付いている場合があるためあるかないかを確認します。(DELLやhpなどの大手メーカー製PCでは付いていることが多い)
ある場合はノッチを押さえながらやさしく抜きます。(SATA電源コネクターは軽く抜ける)
ここでノッチがあるのを知らずに無理やり抜こうとしてHDDやDVDの電源コネクター部分を壊す人が何人もいます。
HDD側の端子が弱いため簡単に折れてしまい、元通り修復することは難しいです。
その場合HDDのピンに直接リードを結線し、電源側へもリードを結線して使えるようにします。
急ぎでなければSATA延長ケーブルなどのようなメス端子を入手して接続するのがおすすめです。(メス端子を切ってHDDにつなぐ)
なお電子部品販売店でSATA電源メス端子が販売されていますが、端子とピンをそれぞれたくさん買わないといけないので、延長ケーブルがあればそちらを買う方がおすすめです。(商品としては多くはない)

ファンなどにつながっている4ピンコネクター(いわゆるペリフェラル)は抜けにくいように硬くなっているため、抜けない場合はプライヤーなどを使って外します。
PCケース内に手を入れている状態で頑張って抜こうとして、急に抜けて手をどこかにぶつける人多数なので、工具おすすめです。

全てのケーブルが外れたことを確認したら、PCケース背面にある電源ユニットのネジ(通常はプラスのインチネジが4本)を外し、電源ユニットを取り出します。


【電源ユニットの取り付け】
言ってしまえば外した時と逆に順番に取り付けていくだけです。
コツは使わないケーブル(ペリフェラル系列、グラボ予備電源等)を先にどけてまとめておき、使うケーブルは最初に電源ユニットの根元から分けておくことです。

現在使われている端子は以下。

  • ATX24ピン(20+4ピン。一体となっているものもある)
  • CPU予備電源(4+4ピン)
  • グラフィックカード予備電源(6ピンや8ピン(6ピン+2ピン))
  • SATA電源(HDD、SSD、光学ドライブなどに接続)
  • 4ピン(いわゆるペリフェラルコネクター)
  • 3ピン(稀にファン用の3ピンコネクターを持つ電源がある)

電源ユニットのケーブルの端子は接続先ごとに決まっているため、形が合うところに接続するように決まっています。
例えばSATA電源コネクターはそれのメス端子を持つデバイス、HDDやSSD、光学ドライブなどに接続できます。
過去には4ピンを使ってそれらのデバイスに接続していましたが、現在はSATAメス端子なため、ペリフェラルをどう頑張ってもHDDなどに接続することはできません。
過渡期にSATAと4ピンを両方搭載しているHDDがありましたが、その場合はどちらかだけを接続します。

全ての電源コネクターは向きがあります。
そのため通常はささる向きにしか挿せないように作られています。
プライグインのところでも触れていますが、ささらないからと言ってコネクターを切ったり削ったりして無理やりつなぐというのは間違いです。
電源ユニットとは違いますが意外にさせてしまうのがマザーボードのFAN端子で、マザー側にプラスチックの突起があるため本来逆にはさせないのですが、突起をへし折ってつなぐ人が少なからずいます。
また今でもFDD用のコネクターが1つくらいは付いていて、ファンコントローラーやフロントベイアクセサリーなどで使われることがあって、このコネクターも斜めに突っ込むと逆にさせてしまうので注意が必要です。


80PLUSや選び方についての細かい話

上で後回しにした電源ユニット選びの細かい話です。
電源ユニットは比較的トラブルの多いPCパーツです。
パソコンは扇風機やドライヤーなどと違って電気が通ったら動くという簡単なものではなく、必要な電圧を必要な分だけ送らないといけません。
そこが曖昧になってしまうとOSやゲームが止まったりします。

電源ユニットには80PLUSという認証がありますが、これは品質を表しているのでは全くなく、効率の良さを表しています。
繰り返しますが、品質は全く関係ありません。
実際にゴールドやプラチナなどになる方が品質が高いと勘違いしている人が少なからずいるので念のため。
とはいえ効率を良くするために品質の良い電子部品が使われていると考えても、それはそれで差支えは無いでしょう。

電源ユニットは電圧を変換する際に熱となって消える電力があり、そこの効率が高い電源を評価する認証が80PLUSです。
効率が高いからと言って安定した電圧が出力されるかは別問題です。
個人的には80PLUSに全く微塵もこだわらず、有名メーカーの品質の高い電源の方がおすすめです。
なお大手PCメーカーや国産でも良く知られたPCメーカーは、多くの場合品質の高い電源を搭載しています。(外資系ならDELTA、国産ならACBELを良く見かけます)

電源ユニットには最大出力が記載されていて、これは通常は瞬間最大出力で、常時その出力を維持できるわけではありません。
ではいくつの出力が常時だせるのかというところはメーカー次第です。
良いメーカーほど記載の容量に近い出力が出せて、そうではないメーカーほどそんなに出ない傾向にあります。
そして電源ユニットは酷使されることで寿命を削られるため、そういった状況下ほど安い電源ユニットは早くに壊れます。(壊れるというより必要な電力が出せなくなる)
これまでに数百個という数の電源ユニットを交換してきましたが、壊れて交換した電源はやっぱり安い物が多いです。(しかもシェアはそんなに高くないのに)
ただ高品質な電源が壊れないわけではないので、運悪く短い期間で壊れてしまった場合は高額なだけにショックも大きくなります。

毎日絶対にPCを使いたいというほど依存度が高くない場合は、壊れるたびに安い物を買い替えるという方法もあります。
この場合安いからと言って元よりも小さな出力の電源は選ばずに、同じかそれ以上を選ぶと比較的長く使えます。


もともと付いていた電源ユニットにはあった電源ラインが新しい電源ユニットにない場合

大手メーカー製PCや日本でもNECや富士通などのPCで、規格品にはない電源ラインやコネクターを使ったものがあります。
これは多くの場合「別用途」での電源ラインで、例えば割りと電力を使うTVチューナーなどの予備電源としてメーカーが独自に加工したものなどです。
その場合にはその電源をつながなかったり、その部品自体を外せばPCとしては何ら問題なく使えます。

最近は見かけることはなくなりましたが、本来は正方形のCPU予備電源をわざわざ並列に変更していたものなどがありました。
詳しくは省きますが、この場合そのコネクターだけを抜き取り、新しい電源ユニットのCPU予備電源のコネクターと付け替えます。
もしサイズが合わない場合はその端子のケーブルを途中で切り、新しい電源ユニットのCPU予備電源のラインに繋げます。

本来電源ユニットから出ているケーブルは規格上統一されていて、電圧ごとに色分けされています。
そのためマザーボード上にある何か分からないコネクターでも、その電圧を測り、新しい電源ユニットから必要なラインを使うことができます。

ただ近年では全て黒などのケーブルとなっている電源ユニットも多く、その場合リード自体で電圧を知ることができないので、接続されている端子のピンアサインを調べ、リードを特定します。
簡単な方法としては他に持っている電源ユニットのリードに色が付いているならそれを参考にしたり、写真からでもその端子のどこに何色がつながっているのかさえ分かればOKです。




電源ユニットの交換はOSに全く影響がなく、単純に付け替えるだけで済むので交換がもっとも気楽な部品の一つです。
ただそれは慣れた人の話で、どこに何を繋いだら良いかを把握していない場合はとても不安になるようです。
このページで電源交換について思い当たることは一通り書いたと思うので、参考にしてみて下さい。














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