メーカー別HDD不良率 | パソコネ





メーカー別HDD不良率

Backblazeがオンラインバックアップサービスで使っていたHDDにおいて、 不良を起こした物の統計情報が発表されていました。
詳細はBackblazeのブログ(英文)をご覧下さい。

HDDは個人でも主観であのメーカーは壊れやすい・壊れにくいと語る人もいますが、 信頼するに値する統計が必要ですし、PCの動作環境でも状況は大きく変わってきます。
今回の発表では、2万5千台のHDDにおいてとのことに加え、 動作環境もほぼ同じだったことが予想できるため、 とても信頼できる情報かと思われます。

また、HDDにはコンシューマー向けの他にもエンタープライズ向け商品もあって、 通常エンタープライズ製品の方が高耐久であったり、 高信頼性であったりします。
それに合わせて価格も高いわけですが。
他にもWestern Digitalのコンシューマー向け製品では、5,400rpmの製品と7,200rpmの製品が色分けされるなどで、 区別されて販売されています。

今回の発表では使用されたHDDの型番も公表されていて、 中にはとてもメジャーで多くの人が使っていた型番も見かけます。
Backblazeで使用されていたHDDはまちまちのようですが、 ざっと見てもやはり、プラッタ枚数が多いもの、回転数が7,200rpmの物が壊れやすいことが分かります。
ただ、全ての型番の仕様を覚えているわけではないので、 正確にはそれら全ての仕様を元に考えた方が良いかも知れません。

その中で目を見張るのは日立(HGST)製HDDの不良率の低さでしょう。
以前からIBMのHDDは安定性から人気のあるブランドでしたが、 HGSTとなってもそれも受け継いでいるようです。
またさらに、HGST自体はWestern Digitalに売却されたのですが、 現在は東芝のDT01ACA100などの型番が、中身HGSTということもあって人気がありますよね。

意外に残念だったのがWestern DigitalのWD10EADSが日立の不良率と比べ高かったことです。
1TBで価格も安く人気のあったモデルなのですが、 やはり3枚プラッタということもあって、不良率が上がっているようです。

以前から熱に弱いと言われることのあったSeagateはそれを裏付けるような結果となっています。
過去にHDDの発熱を調べた記事を見たことがあって、 その時の内容ではSeagateは発熱しにくい、日立は発熱しやすいと言った内容だったのですが、 そう結論付けるのはどうかな、と感じていたのを覚えています。
コントローラーの表面温度などは確かに信頼できるデータになるかも知れませんが、 円盤側などでは、熱が高い=放熱されている、とも考えられるからです。

ただこれだけの結果を見ても言えるのは、 そういった統計情報は置いておいても、PCの動作環境で大きく左右されるということです。
特に熱によって商品寿命が縮むのはメーカー各社もデータを提供していますし、 完全に密封されたような環境や、他のパーツの発熱が効率よく放熱できずにHDDに影響する場合もあります。

ちなみに、当方で2013年に不良を確認したHDDで、 今手元にあるものを数えてみたところ、 12台あり、ほとんどのメーカーがあります。 (もちろんConerやIBM銘柄の物はありません・・・)
Samsungや本来のHGST型番の物もあります。
統計を取れるほどの台数ではありませんが、結局のところ動作環境でも大きく左右されますし、 運の要素も強い、ということですね。

HDDの速度と壊れやすさの関係もご覧下さい。












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